2012年7月5日に煙草を吸うことをやめて、早くも2年経とうとしています。約17年間ほぼ毎日吸い続けた煙草を今では全く欲していません。
でも煙草は嫌いではありません。美味しいお酒を呑みながら、考え事をしている時なんかにはやっぱり煙草があったら良いかな?なんて思うこともあります。
そんな自分がどうして煙草を止める事が出来たのか?今でも煙草を欲しいと思う気持ちがあるのに、何故煙草を吸わずにいられるのか?を考えてみたので、禁煙を考えている方の参考になれば幸いです。
禁煙って辛い?
煙草を吸い始めたキッカケ
自分の家庭環境では煙草を吸う人がいなく、母親が極度に煙草を嫌っていたので自分もその影響からか、吸ったこともない時から煙草の事が嫌いでした。自分の周りで煙草を吸っている友達を見ては「煙草なんて止めた方が良いよ!」と言い続けていました。
そんな自分が煙草を吸うようになったキッカケは失恋でした。約19年前の事ですが、今でもしっかりと覚えています。1つ年上で部活の先輩だったその人と付き合い始めて1ヶ月ほど経った時です。ちょっとお節介な先輩が僕の恋人に「そんなに好きじゃないらしいよ」と言った事がキッカケであっさりとフラレてしまいました。そんな他人の言葉で別れてしまうほどの浅い気持ちで付き合ってもらってたんだと思います。自分はかなり本気で好きだったので、強烈にショックでしたが・・・
そんな失恋で傷ついた心を癒してくれたのが、先輩に勧められた煙草でした。ムシャクシャした気持ちを落ち着かせてくれたのです。いや、本当は落ち着いた気になってただけの気がしますが。とにかくこの時は煙草に助けてもらいました。そんなくだらないキッカケで煙草との付き合いが始まりました。
そこから何度か禁煙しようと思った事はあったのですが、煙草を吸い始めてすぐに『Zippo』という火をつける為の道具(オイルライター)にハマってしまい、『Zippo』を使いたいがために煙草を吸い続けてたような感じでした。現在でもその時のコレクションは捨てられずに持っています。
失恋で煙草と出会い、『Zippo』の魅力に取り憑かれて煙草を吸い続けていたのが約2年前までの自分です。
禁煙のキッカケ
『Zippo』の魅力によって煙草を止められずにいた自分ですが、思いがけないところで禁煙のキッカケが訪れました。それは今まで大嫌いだった『マラソン』と出会い、そこから発生した勝負がキッカケとなったのです。
前職の飲食店で働いてる時にはほとんど運動などせず、特に走るなんて事は大嫌いで、移動ではすぐにタクシーに乗っていたほどです。そんな自分が今の職業(材木屋)に就いてから、体力仕事の為に身体を鍛えざるを得ませんでした。 それと同時に今の職場の社長がマラソンを趣味としていて、勧められるがままに『マラソン』という大嫌いだったスポーツを始める事になったのです。(入社したばかりで断れる状況ではなかったというのが正直なところですが・・・)
しかし『マラソン』も始めてみたらこれが以外と楽しかったのです。最初は『マラソン』とは呼べないジョギングぐらいのペースでしたが、それでも今まで走る事が嫌いだった自分は必死で走りました。必死で走ると汗をかくのです。汗をかくと同時に気持もすっごくスッキリするのが快感となり、走る事の魅力に取り憑かれました。この時の自分は煙草を吸っているから走るのが辛いって事はあまり感じなかったので、今まで通りに煙草を吸っていました。
走る事の魅力に取り憑かれた自分は、社長に勧められたハーフマラソン大会に出場し、無事に完走する事が出来ました。そしてその大会が終わってからも走る事を続けたのです。するとそんな自分を見た社長が勝負を挑んできたのです!長年『マラソン』を趣味としている社長が、始めたばかりの自分に勝負を挑んでくるなんて、なんてヒドイ人だ!と思いましたが、自分も負けず嫌いなので、「あ、いいっすよ!」とあまり何も考えずに勝負を承諾してしまいました。これが後になって良い結果となったのです。
勝負の日までは約半年間という期間があったので、その半年間をしっかり練習すれば良い勝負になるのでは?と思っていました。それでもやはり勝負をするからには負けたくない!勝つ為にはどうしたら良いのか?真剣に考えました。
ここで禁煙というキーワードが出てきます。
勝負に勝つ為には半年間練習をするのは当たり前で、それ以外に何が出来るのか?を考えた時に頭に浮かんだのが禁煙でした。このまま勝負して負けた時に、煙草を吸っていたからだ!なんて言い訳を自分でしたくないと思ったのです。逆に煙草を止めてまで負けてしまったなら、仕方ないと思えると考えたのです。これが自分の禁煙をするキッカケとなりました。
禁煙を始めてみて
禁煙を始めてみて、最初に辛かったのは寝起き時に吸っていた煙草です。自分はほとんど毎日寝起きには煙草を吸っていました。煙草を吸う事によって目を覚ましていました。それが出来ない。今まで目を覚ます為に吸っていた煙草がない事によって、煙草が吸えない辛さと同時に目が覚めない辛さがありました。
しかし禁煙を始めたキッカケが『マラソン』というスポーツでの勝負だった為、煙草を吸えない辛さは禁煙のキッカケとなった『マラソン』で解消しました。身体にはあまり良くないらしいのですが、寝起きでまだ身体も起きてない状態でいきなり走るのです。それはもう最初は辛いんですよ!でも勝負に負けたくないという気持ちが自分を奮い立たせてくれました。そんな朝を何日か続けてたら、いつの間にかそれが寝起きの習慣となり、目覚めの煙草は不必要となりました。
寝起き以外では仕事の合間に吸っていた煙草がなくなった事が次に辛かったです。煙草を吸わなきゃやってられないって訳じゃないんですが、ちょっとした休憩にはやはり習慣で煙草を吸っていたので、それがなくなってしまってリズムが狂いました。喫煙所でのコミュニケーションも大切だと言われるぐらいに、喫煙者同士でのコミュニケーションをとるのにも必須だった煙草がないのも最初は少し困りました。 でもそれが辛いのもやはり最初だけでした。煙草を吸うタイミングでジュースを飲んだりガムを噛んだりしていたら、いつの間にかその煙草を吸うというリズムもなくなっていました。
そして禁煙を始めた自分にとって最大最強の修羅場は、友達とお酒を飲んでいる時です。今までの自分はお酒と煙草はセットであるものだと考えていましたので、そのセットの一つがない事により、これまたリズムが狂うんです。友達と話をしながら酒を飲んでは煙草を吸うというセットがない事で、最初は話に集中なんて出来ず、ずっと煙草の事を考えてしまいました。しかしここで一つ幸いだったのは、煙草を元々吸わない友達がいた事です。煙草を吸う友達との中ではやはり辛かったのですが、煙草を吸わない友達と酒の席を交わす事で、お酒と煙草のセットがない事に慣れる事が出来ました。これは本当にその友達に感謝です!
目覚めの煙草はジョギングで。仕事の合間の煙草はジュースやガムで。酒の席での煙草は煙草を吸わない友達で。自分にとって大きな難所が3つありましたが、それぞれ代用するものが見つかった事と、やはり大きくは勝負に負けた時の言い訳にしたくないという気持ちが、煙草を吸いたいという気持ちよりも大きかった為に乗り越える事が出来ました。
禁煙を始めて2年が経って
今は全く煙草を欲していません。
今は寝起きに走ることも毎日はやっていませんが、普通に起きる事が出来ています。仕事の合間に煙草を吸っていた時間は携帯電話を見たり、考え事をして過ごしています。お酒の席では煙草を吸わなくても話に集中する事が出来、今まで以上にお酒の味を楽しめるようになっています。つまり、まったく煙草を必要としない生活になりました。
煙草を吸わなくなって良かった事はいくつかあります。
禁煙して良かった事
- 煙草代がかからない
- ライターを持ち歩かなくて良い
- 洋服が煙草臭くならない
- 歯に付くヤニを気にしなくて良い
- 喫煙場所を探さなくて良い
- 非喫煙者の友人にいらない気を使わなくて良い
ざっと考えただけでもこれだけの事が思い浮かびました。
今でも1人でBARに行って、お酒を呑みながら考え事をする時に少し手元が寂しくて煙草があったら良いかな?って少し考える事がありますが、すぐにやっぱりイラネって考えになります。
まとめ
今回は自分が煙草を吸い始めた時から禁煙して今に至るまでをお伝えしました。
正直に言うと、自分でもよく煙草を止めれたな〜って思ってます。とにかく毎日吸っていましたし、何より『Zippo』を愛していましたから。他人に褒められる事なんて何一つなかった自分ですが、禁煙出来た事だけは褒めてもらえます。自分にとっても大きな自信になりましたよ。
禁煙が出来なくて辛い思いをされている方に一つアドバイス出来るとしたら、禁煙をどうやったら出来るのかを考えるのではなく、禁煙をする理由を考えるのが良いと思います。
煙草を吸わなくても病気になる人はいるし、煙草を吸っていてもフルマラソン(42.195km)を走れる人もいます。そんな中で何故禁煙をしようと思うのか?その理由が明確になった時には、割りと簡単に禁煙出来ると思いますよ!これは適当な事を言ってるのではなく、自分が経験したから言えるのです。
煙草を吸わない生活はなかなか良いものだと、ぱすも(@jpasmo)は感じています(`・ω・´)ゞ