最近は言葉に対してすごく敏感になっている。
特に思うのが、コンビニの店員さんが言う言葉「こちらレシートのお返しです。」
レシートを貸してなんかいないので、返されても困る。
いつからレシートは返す物になったのだろうか?
そもそもレシートは自分の物ではない。
お会計が終わってその証明としてレシートを出してくれているのだから、店員さんとしては「こちらのレシートをどうぞ」で良いのではないか?
色々考えたのだが、これは「お釣りのお返し」と一緒になってしまい、レシートも返す物と勘違いしてるのだと結論づけた。
「1000円のお預かりで、200円のお釣りです。レシートもどうぞ。」これが一番スマートで正しい日本語だ。
「レシートもどうぞ。」と言われれば、いらない人は「結構です。」と断ることも無礼ではないし、必要であれば「ありがとう。」でもらっておけば良いのだ。
他にもよく聞く、気持ちの悪い日本語がある。それは「〜のほう」だ。
先週16日に日経新聞にも『言葉にもけじめ』というタイトルで、“スマートマナー”というコラムが書かれていた。
ここにあった一例に
「原稿のほうなるべく早くご覧いただいて、お返事のほうよろしくお願いいたします」
と書かれていた。
まず「原稿のほう」。原稿のほうってそもそも何?って話。
原稿にあっちもそっちもない。原稿は原稿だ。
そして最後の「お返事のほう」。これは最悪な日本語だ。
「お返事よろしくお願いいたします」この一文で良いのに、なぜ「〜のほう」を付けてしまうのだろうか?
自分の予想では、少しでも“丁寧に話をしていますよ”という気持ちを、アピールしたいのだと思う。
「〜のほう」という言い方は間違ってはいるが、伝わり方としては少し柔らかく感じる。
しかし例え丁寧をアピールするためだとしても、間違った日本語では逆効果になってしまう。
息子には正しい日本語が使えるようになって欲しいので、しっかり間違いを教えられるよう、自分がもっと勉強をしなくてはと思った。