「サンクコスト」って言葉をご存知ですか?
この言葉は経済用語で“すでに費やしていてもう戻ってこない費用のこと”です。
【参考文献】知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生
例えば映画や遊園地の入場料、学校の入学金、賃貸マンションの礼金などです。
これらのお金は楽しむ、学ぶ、住むために必要なお金なのですが、どれも途中で止めたとしても戻ってはきません。
「サンクコスト」は決して無駄なお金のことではなく、あくまで戻ってこないお金のことを言います。
この「サンクコスト」は既に支払ってもう戻ってこないお金なので考えても仕方ないのですが、どうも貧乏性のぼくはついつい考えてしまうんですよね。
でもその考えでは、お金だけでなく時間までも無駄にしてしまっていることに気付いたのです。
「サンクコスト」を考えず時間を無駄にしない!
ぼくは読書の場合で考えた
ぼくは今年に入って読書術の本を何冊か読み、自分に合った読書術が見つかりました。
それは読むべきところをしっかり読み、そうではない部分は流し読みするというやり方です。
それまでのぼくは最初から最後までを一言一句逃さず読んでいたので、時間がかかるだけでなく、本当に必要な部分も頭に残っていなかったのです。
ぼくのバイブルとも言える本遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣から一文を引用すると
「たった1回の読書」に期待しすぎなのでは?
p35から引用
まさにこれだったんです!
1冊の本からたくさんの学びを得られるだろうと最初から最後までをしっかり読んでいたのですが、現実はそんなことはありません。
どんなに素晴らしい本でも、自分の学びとなることは多くて3つほどで、1つあれば良い方なのです。
ここで冒頭に説明した「サンクコスト」という用語を当てはめると、学びがあるだろう、または面白そうだということで本を買ったそのお金は、もう戻ってこないので「サンクコスト」となります。
ぼくはこの本を購入したお金「サンクコスト」を、とても気にしてしまうんですよね。
それは1,500円ものお金を出して買った本なのだから、しっかり読んで学びを得なければもったいないと考えてしまうんです。
確かに学びを得ることは大切だと思うのですが、未だにぼくは1冊の本へ過剰に期待をしてしまいます。
そのため、自分に合った読書術が見つかったというのに、まだ最初から最後までしっかり読むという読書から抜け出せていません。
最初から最後まで読むのが悪いことではありませんが、本の内容を自分の学びとするにはその読み方ではない方が良いのです。
さらにその読み方次第で、時間を無駄にも有効にも出来るのです。
これは1万円出して買った本だとしても、自分に学びがないと判断できた時点で読むことを終える。
その結果、学びのない読書に費やされる予定の時間が、違う学びを得る本を読む時間に使えるということです。
まとめ
すごくわかりやすく言うと、結果はこうです。
本を買った金額など気にせず、学びのない本だと判断出来た時点で読むことは止めた方良いってことです。
これはわかっていてもなかなか実行出来ない自分に向けて言ってる言葉なんですけどね。
この「サンクコスト」を気にし過ぎてしまうというのは、本だけでなく色んなことに言えると思います。
あなたにも思い当たるふしはありませんか?
参考文献
限りある時間を有効に使いたいと考えているぱすも(@jpasmo)でした! 最後まで読んでくれてMahalo…(`・ω・´)ゞ