ぼくが『エッセンシャル思考』という本を読んだのは、もう4年も前のことになる。
この本を読んでから「より少なく、しかしより良く」というフレーズが頭から離れなかった。
本質はなんだ?と考えるようになり、『90点ルール』を採用して、ほとんどのことに「No!」と言うようにしてきた。
しかしぼくの生活は『エッセンシャル思考』と呼べるものにはなっていない。
その原因は『エッセンシャル思考』を実践することが、容易いことではないから。
それでもこの4年間で『エッセンシャル思考』を忘れたことはない。断言できる。ぼくにとってそれほどインパクトのある本だったのだ。
その『エッセンシャル思考』の著者グレッグ・マキューン氏の第2弾となる本が発売された。
それが今回ご紹介する『エフォートレス思考』。
本書を読んでぼくが始めたことは「「頑張り過ぎない」」だ。
この本書で伝える『エフォートレス思考』を身につけるための具体的方法が「頑張り過ぎない」であり、夢を叶えるための具体的方法なのだとも思う。
『エフォートレス思考』これこそ夢を叶えるための具体的方法だ!
リソースには限りがある
問題は、どんなにやる気があっても、リソースが限られていることだ。本当に必要なことで成果を出したいと思うなら、働き方と生き方を根本的に変える必要がある。 p26
「あれもやりたい!これもやりたい!おれには全てをやる気合いがある!!」ぼくも昔はこんな風に考えていた。
でも結果は、あれもこれもやるどころか、何一つ最後までしっかりやれていない。
まぁ何一つと言うのは少し言い過ぎてはいるが、でも今の自分を振り返ると、そう言ったとしても過言ではないかな。
何かやりたいことが見つかった時の気合いと、勢いと、元気だけは良いんだけどね。
継続することが苦手なんだと思う。
最近でこそ『瞑想』『毎日の読書』『朝のウォーキング』を継続できてはいるが、以前は三日坊主代表と自負するほどに継続が苦手だった。
しかしその三日坊主代表の原因が、本書を読んだことでハッキリとわかった。
それは自分のリソースに限りがあることを認識できていなかったから。
リソース、つまり自分の体力・知力・忍耐力、それらがとても少ないのに、それ以上のことをやろうとして破綻していたのだ。
一言で「キャリーオーバー」だったってこと。
ではどうしたら良いか?それは
力づくで頑張るのではなく、いちばん楽なやり方で最優先事項に取り組むのだ。
いちばん楽なやり方で
「楽を求める」と聞くと、あまり良いイメージがわかない。
どこかズルしているような感じがするし、どちらかというと「悪」なイメージが強い。
「楽を求める」ことに対して「悪」なイメージを持っていることこそが、ぼくのウイークポイント(弱点)ではあるが、同じような人はきっと多いのではないだろうか。
「楽を求める」ことは「悪」だから、「大変でも気合いで頑張る」ことこそが「善」なのだ!
この考えの結果は先程もお伝えした通り、すぐに疲れ果て、頑張ることを継続できず、結果を出せずに終わってしまう。
自分が求めているゴールは何か?をしっかり考えた時、それは「結果」であり、「善」ではない。
であれば、自分がやるべきことは「楽を求める」ことだと明確にわかった。
楽の求め方
「楽を求める」とは言い方を変えると「力を抜く」とも言える。
もちろん全てにおいて力を抜いていては、望むような結果は出せないだろう。
しかし1から10まで、ずっと全力でやることもムリなのだ。
ではどうすれば良いのか?
それは本書をしっかり読み込み、どこで力を抜けば良いのかを学べば良い。
そして時間をかけても、自分のリソースがどのくらいあるのかを理解し、そのリソースを良い塩梅に配分することで、上手に力を抜くことができ、結果として楽に成果を出せるようになる。
楽を求めるヒント
本書をしっかり読み込み、「楽を求める」ことを実践したとしても、そう簡単にはいかないはずだ。
それは今までに刷り込まれた「悪」というイメージがあるから。
だから気がつくときっと頑張り過ぎてしまうに違いない。本書ではその辺りも見越していて、
頑張ってもうまくいかないときは、さらに力を入れるのではなく、力を抜くことを試してみよう。ほんの1分間でもいい。活動を中断して休息をとれば、心身は驚くほど回復する。
このようなアドバイスも書かれている。
著者が苦労の末に『エフォートレス思考』を生み出したことが垣間見える。
エフォートレス思考を身につけるための具体的方法
最後に本書を読んでぼくが始めた「「頑張り過ぎない」」の具体的方法をお伝えしておく。
それは本書187ページに書かれた一文
南極探検でも、執筆でも、仕事でも変わらない。
エフォートレスなペースで進める最善の方法は、上限をしっかりと決めることだ。
この「上限をしっかり決めること」という部分を、まさに今実践しているところである。
自分の調子が良い時にはあれもこれもとやれるが、調子が悪ければ何一つやれないこともある。
これではなかなか自分の求める夢には近づけない。
大切なのは体調が良い時でも悪い時でも、決めた量しかやらないということ。
もちろんその決めた量には範囲があるのだけれど、最小量と最大量をしっかり決めておき、その範囲内のことだけはなんとしてもやると決める。
これがエフォートレス思考であり、夢の叶え方なんだと思った。
まとめ
『エッセンシャル思考』は書籍だけでなく、オーディオブックで何度も何度も繰り返し聴いた。
そんなぼくだからこそ、今回紹介した『エフォートレス思考』がすんなりと受け入れられたのかもしれない。
ぼくのこの記事を読んで『エフォートレス思考』に興味を持ってくれた人は、ぜひ『エッセンシャル思考』も読んでみて欲しい。
「より少なく、しかしより良く」するために「何をやるか?」をエッセンシャル思考で選択し、エフォートレス思考で「どうやるか?」を選択することが大切となるから。
学んで終わりにはならない。
頑張り過ぎずに、自分が求める夢に近づいていきたいと思う。
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