ぼくはこの場面で面白いことを言ってやろう!なんて思ったことがない。
それでも友達や職場の先輩や後輩、仕事でお客さんなどと会話をしている時に、多少なりとも笑いが起こることがある。
それは意図せず起きた笑いなので、後で思い返してみても何が原因なのかはわからない。
もちろん笑いというのは、その時々で内容が違うものだと思うけど、ある一定の仕組みみたいなものはあるんだろうなって思ってた。
それがこの本を読んで、どういった時に笑いが起き、どのように会話をすると伝わりやすいのかがわかった。
『初対面でも話がはずむ おもしろい伝え方の公式』
著者:石田章洋
著者は大学在学中に六代目三遊亭円楽さんに弟子入りし、落語家になるも数年後には放送作家に転身。
最近の主な担当番組は「世界ふしぎ発見!」、「TVチャンピオン」、「情報プレゼンター・とくダネ!」、「BSフジLIVEプライムニュース」など。 【本書著者プロフィールより引用】
おもしろい人は「空気」を読む
著者が色んなおもしろい人を見てきた時、共通していたのが「空気」を読むということ。「笑いのプロ」は常に「空気」を読んで会話をしているという。
これは至極当たり前のようで、なかなか出来ている人が少ないのが現状だと思う。今ここでそれを言うか?なんてことを目の当たりにすることは少なくない。
ではぼく自身が「空気」を読むことが出来ているか?と問われた時、ぼくはそこそこの自信を持って「はい」と言える。
それは昔西麻布の飲食店で働いていた時に、当時店長だった方に相当厳しく叩き込まれたからだ。
その時は「何でそこまで?!」って思ったこともあったけど、今となっては本当に素晴らしい教えをしていただけたと感謝している。
そしてその当時店長のことを今思い出してみても、店長は抜群に「空気」が読める。さらにそれだけでなく、そこらの芸人なんかには負けないほどに会話が達者で、話がめちゃくちゃ面白かった。
人は緊張が緩和された時に笑う
おもしろいか否かは、すべての笑いに共通するルールに則っているか否かで決まるということです。
そのルールこそが、「緊張の緩和」の理論です。【p84より引用】
この「緊張の緩和」が1番大切なんだと著者は言っており、それについての詳しい説明は本書を読んでいただくとして、ぼくはこれがどのくらい必要なのか?を疑問に思った。
落語家や芸人など人を笑わせることを仕事としている人は、もちろんこの「緊張の緩和」を頭に入れ、話をするのだろうけど、一般人のぼくたちがこのことをどれだけ意識して話をしたら良いのだろうか?そもそもそんなことまで考える必要があるのか?
そんな疑問が頭に浮かんだが、それについても本書ではしっかり書いてあった。
結果としてはこの「緊張の緩和」を常に意識して話をすることが大切ではなく、これによって笑いが生まれ、場の雰囲気を良くし、会話をスムーズに行うことが出来るのだ。
人と人とのコミュニケーションを大切にしなくてはいけない社会人にとって、とても重要なことなんだとわかった。
まとめ
おもしろい伝え方に公式なんてあるのか?と少し疑いながら読んだ本でしたが、最後まで楽しく読むことが出来ました。
全ての人に当てはまることではないにしても、その他大勢の人にはある程度決まった伝え方をすれば笑いを取れるんだってこともわかりました。
ぼくがこれからやってみようと思ったのは、オノマトペ(擬音語・擬態語)を意識的に使うってことです。
「パパっと片付けて、キンキンに冷えたビールでもグビグビっとやろうぜ」【p163より引用】
普通に「手際よく仕事を片付けよう」と言うより、ずっと効果的ですよね。ぼくもドタバタしながらも仕事を終わらせ、ビューンと寄り道せず帰宅したくなりました。
尚今回の書評は、レビュープラスさんより献本を受けて書いております。
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いつも元気ビンビンぱすも(@jpasmo)でした! 最後まで読んでくれてMahalo…(`・ω・´)ゞ