ぼくは去年の末頃に、“息子の足を叩いた”という記事を書いた。
【参考】ぼくは何も言わずに息子の足を叩いた【LRコラム】Vol.14
これはママがダメだと言ってるのに、笑いながら本を踏んだ息子に対して、何も言わずに叩いたことを後悔したって記事。
この記事の最後に「もっと真剣になぜ本を踏んではいけないのかを教えるべきだった」とぼくは書いた。
ただ書いただけでなく、なぜ本を踏んではいけないのか、よ〜く考えてみた。
でも結果として出た答えは「よくわからない」だ。
そもそも、本を踏んではいけない理由がわからないのだ。
息子を怒っておきながら、本を踏んではいけない理由を、しっかりと言えない自分がいた。
ぼくは本を読むのも好きだし、本そのものが大好きだ。
本はぼくに、知らない知識を教えてくれることもあるし、落ち込んだ気分を明るくしてくれることもある。
いつまでもやる気の出ない時には、厳しい言葉と具体的な例を出して、何とかやる気を出そうとしてくれる。
キレイな景色を見せてくれることもあるし、人間の目では見れないような、小さな自然を見せてくれることもある。
楽しいストーリーにワクワクすることもあるし、悲しい物語に涙することもある。
とにかく数え上げたらキリがないほど、ぼくにとって本は、たくさんの幸せをくれる素晴らしい物だ。
でもそれはぼくにとってそうであっても、息子にとっても同じであるとは言えない。
大好きな電車の本は、息子も見ていてワクワクしているようだけど、ぼくと同じ価値観をもっているかはわからない。
そんなに大して大切な物ではないから、息子は踏んづけてしまうのかもしれないと思った。
本は踏んだからって読めなくなる物ではない。
切ったり破ったりしたら読めなくなってしまうけど、踏んだり投げたりしたって大丈夫だ。
ぼくの正直な気持ちとしては、息子にもぼくと同じように本を大切にして欲しいって思うけど、1歳6ヶ月の息子には何が大切で何が大切ではないのか、そんな区別もまだ出来ないんじゃないかな?
ママのことは大切だと思ってるはずだけど、それでも容赦なく顔を叩いたり、物を投げつけたりしてるからね。
何を言いたいかってまとめると、ぼくは本が大切で踏んだりしてはいけないと思ってる。
でも、息子にはまだ本が大切な物なのか、区別がつかないし、わかっていないのではないかと思った。
だから息子が自分の本を踏んだり投げたりしても、怒るのは止めることにした。
きっと大切だと思った時には、ぼくと同じように本を大切にしてくれるはずだから。
育児って難しいですね。