この本は、ぼくの大好きなフリージャーナリスト池上彰さんが、元外務省主任分析官であり作家でもある佐藤優さんと、対談形式にて「新聞」「雑誌」「ネット」「書籍」をどうすれば深く、速く読むことができるのか、その技法について書いてあります。
もっとわかりやすく言うと、2人の情報インプット術を惜しみなく公開してくれている本です。
新聞の読み方、雑誌の読み方、ネットの使い方、書籍の読み方、教科書・学習参考書の使い方について、2人が実践している方法を教えてくれているので、全てを真似しようと思っても到底真似出来るものではありません。
要は、真似をするのではなく、自分流のスタイルを構築すること。 【p6より引用】
池上さんも「はじめに」の部分でこう言っています。到底真似出来るものではないのですが、ほとんど全てのことが参考になることです。
学校では教えてくれなかった、情報のインプット方法が書いてある「知の教科書」。何度も読み返し、自分の知識としたいことが本当に多く書かれていました。
『僕らが毎日やっている最強の読み方』著者:池上彰、佐藤優
情報の窓口
世の中で起きていることを「知る」には新聞がベースになり、世の中で起きていることを「理解する」には書籍がベースになります。 【p31より引用】
ぼくらが生きているこの世の中は、1分1秒ごとに新しい情報が発信されています。
その常に新しい情報が発信されている中で、いかに自分に必要で信ぴょう性のある情報を入手するかが大切であり、1番難しいところでもあります。
まず今世の中で起きていることを「知る」には新聞がベースになり、「理解する」には書籍がベースとなることを教えてくれています。
「知る」だけを重視した場合、ネットを使えばニュースを「知る」ことが出来るとお思いでしょうが、ニュースサイトで配信される記事の多くは新聞社や通信社が配信したものであることがほとんどです。
ネットの情報は「速報性」に優れていることは2人も認めていますが、同時に情報の真偽を見極めにくいとも言っています。
ネット情報は誰にでも発信出来ることから、下記ように指摘もしています。
新聞や雑誌がもつ「編集」と「校閲」という重要な2つの機能が欠如している 【p150より引用】
本書ではただ「知る」だけでも多方面からの入手方法があり、またそれらのメリット、デメリットをわかりやすく説明してくれています。
同じ情報の窓口として、「理解する」には書籍がベースになるとも言っています。
たくさんの情報を入手し「知る」ことが出来たとしても、それを活かすためには「理解する」ことが必要で、そのためには土台となる「基礎知識」をつけるための書籍が必要なのです。
いくら日本経済が良い方向に向いているという情報を入手したとしても、何を根拠に良い方向に向いていると言っているのか?本当に良い方向に向いているのか?それはいつまで続くのか?など、その情報の前後までを理解しなくては知識として蓄積していくことは出来ないのです。
まとめ
本書に書かれている内容のほんのさわり部分だけを紹介しましたが、本当に中身の濃い本だと再認識しました。
ぼくの文章力の乏しさから難しそうな本のように思われそうですが、中身はとてもわかりやすく書いてあり、言葉も丁寧で読みやすいですよ。
あなたが今より少しでも上手に多くの情報を入手したいと考えるなら、絶対に読んだ方が良い本だと自信を持ってオススメします。
ただ池上さんも佐藤も言っていましたが、最初からあれもこれもと欲張らず、まずは少しづつ知識をつけるように、無理なく続けることが大切ですからね。
まずは楽しく新聞や雑誌、書籍にネットニュースなどを読めるようになりましょう。
以上、ぱすも(@jpasmo)の大好き池上彰さん著書『僕らが毎日やっている最強の読み方』のご紹介でした。 最後まで読んでくれてMahalo…(`・ω・´)ゞ
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